龍ヶ岡古墳たつがおかこふん出土しゅつど 二神二獣鏡にしんにじゅうきょう
福井市の中心部に近い足羽山あすわやまにあった龍ヶ岡古墳の石棺せっかんの中から見つかったものです。
大きさは直径ちょっけい約10.4㎝。
文様もんようのある裏側うらがわは、中心に近い部分に神仙しんせん(ふしぎな力をもった仙人せんにん)の像と霊獣れいじゅう(伝説でんせつの中に出てくる動物)の像が向かい合うように一対ついずつえがいています。
姿すがたの映うつる表側おもてがわは、鏡かがみをつつんでいた布ぬのがはりついており、布の織おり目があざやかに残っているのでよく観察かんさつできます。布の材料は絹きぬです。絹は古墳時代には中国など外国からもたらされたものが多いのですが、龍ヶ岡古墳で使われていた絹は地元の北陸地方ほくりくちほうで作られた可能性かのうせいが高いという分析結果ぶんせきけっかがでています。
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