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小中学生の調べ学習のためのページ 福井市立郷土歴史博物館
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花野谷1号墳はなのたに1ごうふんから見つかった三角縁神獣鏡さんかくぶちしんじゅうきょう
 福井市の東部、花野谷町の山の上にあった花野谷1号墳はなのたに1ごうふんから見つかったものです。古墳時代の鏡かがみです。青銅せいどうという、銅どうと錫すずと鉛なまりからなる合金ごうきんでできています。大きさは直径ちょっけい約22㎝。
 裏側うらがわにはいろいろな文様もんようが立体的りったいてきにあらわされています。規則きそく正しい文様や、神様かみさま・動物どうぶつの図などをえがいたものもあります。そのうち下の写真のように、縁ふちの断面だんめんが三角形で、中に神様や動物の図があるものは「三角縁神獣鏡さんかくぶちしんじゅうきょうとよばれています。
 三角縁神獣鏡は全国の古墳から合計ごうけい400枚近く見つかっていますが、福井県内では、完全かんぜんな形で見つかっているのは今のところ福井市の花野谷1号墳のものだけです。花野谷1号墳で見つかった鏡と同じ型でつくった「兄弟きょうだい」の鏡が、福岡県ふくおかけんと奈良県ならけんの古墳から見つかっています。
 三角縁神獣鏡に描かれている神様や動物の図は、むかしの中国でつくりだされた図柄ずがらなので、中国から海をわたってもたらされたものなのかもしれないのですが、実は三角縁神獣鏡は中国では一枚も見つかっていません。それでこの鏡は中国で作られたのか、日本で作られたのか、学者がくしゃの間でも意見が分かれています。