三月 九十九橋桃花の図つくもばし とうかのず
福井城下ふくいじょうかの南みなみを流れる足羽川あすわがわに架かる九十九橋つくもばしとその周辺しゅうへんを描いた図。橋はしの上はお供ともを連れた武士の行列ぎょうれつや馬に乗った武士、傘かさをさして歩く女性じょせいたちなど大勢おおぜいの人々が行き交ってにぎやかなようす。足羽川左岸さがんの河原は、江戸時代には一面の桃林ももばやしで、3月には桃の花見の名所めいしょとなった。桃林の背後には愛宕山(あたごやま:現在の足羽山)中腹にあった寿命院じゅみょういんというお寺の塔とうが見える。
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