- 重要文化財
- 脇指 銘(葵紋)奉納尾州熱田大明神/両御所様被召出於武州江戸御剣作御紋康之字被下罷上刻籠越前康継
- 熱田神宮蔵 東京国立博物館保管
- 越前松平家と徳川将軍家の両家のお抱え鍛冶として活躍することになる初代康継が、家康・秀忠父子の御前で刀を鍛え、「康」の字をたまわって「康継」と名乗ること、刀に葵紋を刻むことをはじめて許された、その記念すべき事跡を自身の刀にこめて熱田神宮に奉納した記念碑的作品です。
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- 重要文化財
- 太刀 銘 豊後国行平作
- 東京国立博物館蔵 Image:TNM Image Archives
- 行平は豊後国(現在の大分県)出身で、日本刀の刀身彫刻の最初期の名手とされる刀鍛冶で、修験者であったともいわれています。彫刻されているのは毘沙門天を表す梵字「ベイ」と仏像のように見えるモチーフですが、このモチーフについては、修験道の祖である「役行者」ではないかとも言われていますが、さだかではありません。
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- 重要美術品
- 太刀 銘 備州長船住景光/延慶二年七月日
- 東京国立博物館蔵 Image:TNM Image Archives
- 景光は鎌倉時代後期、備前長船を代表する刀鍛冶で、国宝「小竜景光」などで知られています。彫刻された龍は腹部がわずかに膨らんでおり、一般に「孕
(はら)み龍」と呼ばれるもので、これは景光およびその子とされる兼光などに特徴的な表現です。
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- 脇指 銘 同作彫之 長曾禰興里虎徹入道/(金象嵌銘)寛文元年霜月廿五日 山野加右衛門六十四歳永久(花押) 脇毛弐ツ胴度々三ツ胴截断
- 個人蔵 刀剣博物館保管
- 虎徹は近江から越前に移住して甲冑制作などを手がけた長曽祢鍛冶の一人で、越前から江戸に出て刀工に転身、多くの名刀を世に送り出しました。刀身彫刻も巧みで、越前彫の影響を多く受けているといわれています。この刀には小さいですがちょっとかわいらしい大黒様が刻まれています。
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- 大身槍 日本号写
- 隅谷正峯 作
- 石川県立美術館蔵
- 人間国宝となった故・隅谷正峯刀匠による、天下三名槍の一つ「日本号」の忠実な写しです。槍の刀身の中に倶利迦羅の華麗な浮彫を施しています。隅谷刀匠はこの「日本号」の写しをいくつか制作していますが、この作品は特に自身が彫刻も手がけ、自ら「一期一彫」と銘した渾身の作です。
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- かまたきみこ「KATANA」複製原画展示
- 今回の特別展ポスター等のイメージイラストを手がけた漫画家・かまたきみこ先生の作品「KATANA」の複製原画を展示いたします。
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