鉄門くろがねもん前より遠望の図
鉄門くろがねもん前の「大名広路だいみょうこうじ」とよばれた広い通りに面する屋敷やしきがならぶ様子を南東の方から見て描いた絵。大名広路は現在のフェニックス通り(大名町だいみょうまち通り)とほぼ重なっている。当時の道幅は10間けん(約18m)の広さがあった。画面左から酒井家、南狛みなみこま家、北狛きたこま家、本多ほんだ家(府中=武生:現在の越前市中心部の領主)と、家老など重役をつとめた上級の家臣の家が建ちならんでいる。屋敷の前を進んでいるのは、鉄門くろがねもんへ向かう上級家臣の行列であろう。
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