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 令和3年春季特別展
 
「グリフィスが見た明治の福井 ~THE MIKAD〇’S EMPIRE~」
福井市立郷土歴史博物館
ホーム > 歴史博物館の展示・講座 > 令和3年春季特別展
  
 令和3年(2021)は、お雇い外国人として来日し、福井落校明新館で最先端の化学知識や英語を教授したウィリアム・エリオット・グリフィスが福井を訪れてから150年の節目にあたります。グリフィスは明新館で多くの優秀な後進を青てるとともに、帰国後は廃藩置県によって変わりゆく福井の姿を、 自らの体験とともに著書『皇国』(原題: The Mikado’ s Empire)でアメリカの人々に紹介しました。戦前では当時屈指の日本学者であったグリフィスの原点は、福井にあったといえるでしょう。
 本展では、グリフィスの生涯と福井での足跡を振り返るとともに、由利公正や日下部太郎をはじめとした福井出身の友大や生徒たちにも注目し、明治福井を舞台にした国際交流の姿を描きます。
 
開催概要  ※新型コロナウィルス感染症の影響等により、予定を変更する場合がございます。
会  期 3月20日(土)~5月5日(水)
開館時間:午前9時~午後7時 ※入館は閉館時間の30分前まで
※4月12日(月)は休館します。
会  場 福井市立郷土歴史博物館 2階 
観 覧 料 一般700円、高校・大学生500円、中学生以下無料
・70歳以上の方、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方とその介助者の方は、無料でご覧いただけます。
特別展観覧券で、平常展示および養浩館庭園もご覧になれます。
・友の会優待観覧券で観覧できます。

主 催 福井市立郷土歴史博物館
※本事業は公益財団法人日下部・グリフィス学術・文化交流基金の助成を受けています。
共 催 福井新聞社 
後 援  NHK福井放送局、FBC、福井テレビ、FM福井、福井ケーブルテレビ、さかいケーブルテレビ、福井街角放送
 主な展示資料 ⇒解説シートはこちら(PDF)  ⇒展示資料一覧はこちら(PDF)
             
●第1章 福井人が見た「異国」
 江戸時代、人々はいわゆる「鎖国」により海外との交流を制限されていました。が、その中にあっても世界地図や海外の書籍・美術品・器械などの舶来品を通して「異国」への関心を持ち続けていました。福井では幕末の藩主、松平春嶽が世界情勢や西洋の科学技術に大きな関心をもち、藩校明道館に書籍や科学器械類が集められました。

【写真右:諭動器(天体模型)】…ドイツ・ベルリン、エルンスト・ショット社製の太陽・月・地球の天体模型。地球と月の模型が機械仕掛けで動き自転公転を再現し、ロウソクの光(太陽)でできる影が月の満ち欠けを再現する。明治3年4月、大学南校で教鞭をとっていたフルベッキから越前松平家に献上されたもの。(越葵文庫蔵)

 ●第2章 アメリカとの出会い ~佐々木長淳・日下部太郎~
 開国後、日本にもたらされる海外情報の質と量は飛躍的に上がり、福井藩でも洋式船導入をはじめ軍制改革が進められたほか、日本人の海外渡航が可能となると、藩士の海外派遣にも乗り出しました。
 福井人として初めて渡米した佐々木長淳、そして留学生としてラトガース大学に学んだ日下部太郎に注目し、福井とアメリカとの間で育んだ交流のはじまりの様子を紹介します。

【写真左:日下部太郎旧蔵の洋書】…福井藩留学生の日下部太郎がラトガース大学科学学部在学中に所持していた洋書群。(当館蔵)
 第3章 若きグリフィスと福井での日々
 明治4年、福井藩校明新館で理化学・英語などを講義する「お雇い外国人」として福井に着任したグリフィスは、当時最新の化学理論を教授し、生徒や役人たちに新鮮な驚きを与える一方、廃藩置県によって変わりゆく明治福井の街並みと人々の活気に触発され、その情景を豊かな筆致でアメリカの人々に紹介しました。福井におけるグリフィスの業績を振り返るとともに、彼が見つめた開化と伝統入り混じる明治福井の姿を紹介します。

【写真右:グリフィス講説『化学筆記』】…明治4年(1871)冬、グリフィスが明新館で行った化学の講義を筆録したもの。講義の前年、1870年に著された当時最新の大学初等課程向け教科書の内容をもとにしている。(日本化学学会認定化学遺産、当館蔵) 
 第4章 福井との絆
 グリフィスは明治5年(1872)に福井を離れましたが、生徒や越前松平家の人々との交流は続きました。帰国後の彼は福井での体験を記した『The Mikado's Empire』など数々の著作を世に出し、アメリカ随一の日本専門家として名声を博しました。また最晩年の昭和2年(1927)には福井への再来訪が実現、歓迎する市民たちの前で日米親善の大切さを訴えました。半世紀にわたって続いたグリフィスと福井の人々との交流に関する資料から、変転する日米関係の中でも途切れなかった彼と福井との絆を紹介します。
 
写真左:グリフィス博士福井訪問記録写真】…市民の歓迎を受けるグリフィス夫妻(昭和2年(1927)撮影、当館蔵)
     

関連催事 ※新型コロナウィルス感染症の影響等により、予定を変更する場合がございます。

・記念講演会 「グリフィスの来福150年に当たって」<要事前申込>

 (と き) 4
日(土)午後2時~時30分 
 (ところ) 当館2階講堂 
 (講 師) 細谷 龍平 先生(福井大学国際地域学部 特任教授)
 (定 員) 先着30名(要申込)
 (参加費) 資料代としてお一人100円を会場にて申し受けます。

 (申込方法) ※終了いたしました。

・上映会「日下部太郎とグリフィスから学ぶ~国際交流国際交流の原点を探る~
                    (2002年、FBC制作)
<要事前申込>
 
 (と き) 3月27日(土)・4月17日(土)・5月1日(土) 
       いずれの日も ①10:00~10:30  ②14:00~14:30 
 (ところ) 当館2階講堂 
 (定 員) 先着20名(要申込)
 (参加費) 無料
 (申込方法)参加希望者のお名前・住所・電話番号と希望上映回を往復はがき・FAX・電子メールのいずれかにてお知らせください。
 見どころ講座 担当学芸員による展示解説 <要事前申込>
 
 (と き) 3月21日(日)・4月10日(土)・4月29日(木・祝)・5月4日(火・休) 
       いずれの日も 午後2時~3時 
 (ところ) 当館2階講堂 
 (定 員) 先着20名(要申込)
 (参加費) 無料
 (申込方法)参加希望者のお名前・住所・電話番号と参加希望日を往復はがき・FAX・電子メールのいずれかにてお知らせください。
 ・特別上映会「福井を愛した男 グリフィス」(2020年、FBC制作)<当日先着順>
 
 (と き) 5月3日(月・祝)・5月5日(水・祝) 
       いずれの日も ①10:00~10:30  ②14:00~14:30 
 (ところ) 当館2階講堂 
 (定 員) いずれも当日先着20名
 (参加費) 無料

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