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福井ゆかりの人物を調べよう! 福井市立郷土歴史博物館
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  • 尊王攘夷運動そんのうじょういうんどう
 「王」(天皇)を尊重そんちょうし、「夷」(外国)をうちはらう、という意味。
 鎖国さこくをして外国との交易こうえきを制限し、太平の世がつづいた江戸時代も、ヨーロッパやアメリカなどの大国がインドや中国など、アジアの国を自分の勢力下におこうと競争するようになると、日本でも危機感ききかんが強まり、さらに黒船くろふねの来航によって「日本の国をおびやかす外国は打ち払うべき」という考えが盛んになった。
 また、西洋の学問がしだいに取り入れられる中で、逆に古い時代(仏教が伝わる以前)からの日本人の伝統的でんとうてきなものの考え方を研究する学問も盛んになった(国学こくがく)が、このなかで天皇を尊とうとぶ考え方も広がった。
 そうした考え方が合わさって「尊王攘夷運動そんのうじょういうんどう」がさかんになり、やがて外国に対して弱腰よわごしな江戸幕府を批判ひはんする動きにつながっていった。
 長州藩(今の山口県にあった藩)や薩摩藩(今の鹿児島県にあった藩)などは尊王攘夷運動の先頭にたっていたが、外国と直接戦争をして大きな被害をうけたことで、「攘夷」が不可能であることを知り、まず武力で幕府をたおし(倒幕とうばく)、天皇中心の新しい政府をつくることをめざすようになった。