焼夷弾は爆弾ばくだんの一種いっしゅで、中に油あぶらが入っており、地面に落ちると燃もえて周り一帯いったいを焼きつくします。木造もくぞうの家が多い日本の町を焼き払うため、爆発力の大きな火薬かやくではなく、よく燃える油をたくさん詰めたこのような爆弾が開発されました。
下図のように、大型の焼夷弾「E46集束焼夷弾しゅうそくしょういだん」の中には38発の筒状つつじょうの「M69焼夷弾」が入っていて、これが空中ではじけてバラバラと地上にふってきました。
あまりにたくさん落ちてくるため、空襲のときにはこの「M69焼夷弾」が直接体にささったり、ぶつかったりしてなくなった人も多くいました。 |