桜御門内さくもごもんない
福井城の西の外側にあった桜門さくらもんの内側うちがわの様子ようす。この門も「枡形ますがた=石垣を箱のように四角く組んだようす」の構造になっており、屋根は笏谷石しゃくだにいしの瓦かわらでふかれていた。画面右側の土居(どい=土を盛り上げて作った囲い)の上には、門の名の由来となった桜の木が見える。門の右手に見えるのは家臣の佐野さの家の屋敷。毎年正月14日に催もよおされた「馬威うまおどし」の行事のスタートは桜門であり、藩主はんしゅ(殿様とのさま)は佐野家の屋敷やしきでそのようすを見物した。
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