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千年を経ても当時の輝きを失わない日本刀の美は、世界にも他に類を見ない高度な研磨の技術に支えられてきました。古来の「差し込み研ぎ」の技法を研究しながら伝えている福井の職方の仕事もご紹介しながら、現在では貴重な天然砥石を使用し多様な工程からなる研ぎの技と、これらによって生み出される地刃の美の秘密に迫ります。 |
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開催概要 |
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会 期 |
9月7日(金)~9月30日(日)
会期中は無休 |
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会 場 |
福井市立郷土歴史博物館 2階 企画展示室 |
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開館時間 |
午前9時~午後7時(入館は午後6時30分まで) |
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観 覧 料 |
大人600円、高校・大学生500円
※ 70歳以上の方、中学生以下無料、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方とその付き添いの方は、無料でご覧いただけます。
※ 20名以上の団体は2割引きとなります。
※ この観覧料で養浩館庭園もご覧になれます。 |
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主 催 |
福井市立郷土歴史博物館 |
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共 催 |
公益財団法人 日本美術刀剣保存協会福井県支部 |
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後 援 |
福井新聞社・NHK福井放送局・FBC福井放送・福井テレビ・福井ケーブルテレビ・さかいケーブルテレビ・FM福井・福井街角放送 |
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「刀剣の研磨」チラシ表→ 裏→ |
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主な展示資料 |
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・脇指 銘 備前國住雲重/応安三年六月日(古い差し込み研ぎが残る刀)
・刀 銘 於武州江戸越前康継 (重要刀剣、藤川芳夫氏研磨)
・刀 銘 越前国下坂貞次/(立葵紋)重胴及度々末世釼是也 (藤川二朗氏研磨、右写真)
・日本刀研磨各工程で使用する道具類(砥石など) 一式 |
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以上のほか、刀剣 計38点を展示します。 |
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関連行事 |
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◆ ギャラリートーク(担当学芸員による展示解説) |
日時:9月9日(日)・23日(日)・30日(日) 午後2時より40分程度
会場:企画展示室(展示会場)
※参加自由ですが、観覧料が必要です。 |
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◆ 日本刀研磨実演 |
日時:9月15日(土)・17日(月・祝) 午後1時30分~3時
会場:当館講堂
研師:藤川芳夫氏・藤川二朗氏 |
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【日本刀の研磨とは】
日本刀の研ぎは包丁などのほかの刃物の研ぎとはまったく異なり、刀を美術品として完成させるための作業です。刀鍛冶が打ったばかりの刀、あるいは錆びたり傷がついたりした刀を、専門の研師がいくつもの砥石を使い分け、さまざまな道具と材料を使って研ぎ上げることで、鍛錬された鉄の表情や刃文が姿を現します。千年も前に作られた刀でさえ、優れた美術品として現在も鑑賞できるのは、世界でも類を見ない、この伝統の研ぎの技術によるところが大きいといえます。
そのような意味で刀は刀鍛冶と研師との共同制作による一枚の絵画にも例えられます。名刀の影には、有名な刀鍛冶だけでなく、常に地味ながらも熟練の研師の存在があるのです。福井では藤川芳夫・藤川二朗の両氏が、現在主流となっている「化粧研ぎ」に加え、古来の「差し込み研ぎ」の技法を研究し、刀本来の美しさを最大限に引き出す努力をされています。 |
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