ホーム > 歴史博物館の展示・講座 > 終了した特別展 > 平成17年春季特別展 |
|
|
- 浄土「極楽」。その世界は美しく清らかで光があふれており、あらゆる幸福に満ちている―。
天変地異、戦乱、政治不安、大寺院の頽廃・・・。まさに仏法が廃れ世の中が乱れる末法の世を目の当たりにした中世の人々は、この世の苦しみを逃れ、あこがれの極楽浄土に往生することをただひたすらに願いました。その願いは、いわゆる浄土教美術という形になってあらわれ、美術史上、最も優美な作品を生み出しました。善美を尽くした仏像や仏画は、多くの人々の篤い信仰を集め、今日まで守りつづけられています。
このたび福井市立郷土歴史博物館では、北陸に伝来する平安時代から室町時代にかけて作られた浄土教美術の遺宝を一堂に会し、展覧させていただく貴重な機会を得ることができました。本展をとおして、末世を生きた人々の切なる願い、そしてその願いを抱いた人々があこがれた極楽浄土の美しさを、ぜひ身近に感じとっていただければ幸いです。
|
開催概要 |
|
会 期 |
前期:3月26日(土)~4月27日(日)
後期:4月19日(火)~5月8日(日) |
|
会 場 |
福井市立郷土歴史博物館 2階 企画展示室 |
|
休 館 日 |
4月18日(月)のみ |
|
開館時間 |
午前9時~午後7時(入館は午後6時30分まで) |
|
観 覧 料 |
大人600円、高校・大学生400円、中学生以下無料
※ 70歳以上の方、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保険福祉手帳の交付を受けている方とその付き添いの方は、無料でご覧いただけます。
※ 友の会優待観覧券で観覧できます。
※ 20名以上の団体は2割引きとなります。
※ この観覧料で、平常展示および養浩館庭園もご覧になれますので、お得です。 |
|
主 催 |
福井市立郷土歴史博物館 |
|
後 援 |
文化庁、福井県教育委員会、福井新聞社、NHK福井放送局、福井テレビ、FBC福井放送、FM福井 |
|
|
展示構成 |
|
- ① 描きつがれた西方極楽浄土
- 阿弥陀如来の浄土を視覚的に表した当麻曼荼羅。その荘厳華麗な極楽世界を見ていきます。
- ② 来迎引接への憧れ
阿弥陀如来が来迎し、往生者を極楽へとみちびく姿を描いた来迎図は、平安時代から中世を通じてさまざまなかたちで描かれました。多様な来迎図の造形を北陸所在の作品から紹介します。
- ③ さまざまな浄土教信仰の造形
ここでは、浄土図や来迎図以外の作品の中から、北陸に関連の深い主なものを取りあげます。木造の阿弥陀如来像のほか、観音菩薩や地蔵菩薩、聖徳太子などへの信仰に基づく仏教美術を展示します。
- ④ 経典の荘厳
阿弥陀経、無量寿経、観無量寿経のいわゆる浄土三部経は、浄土教信仰の広がりとともに書写されました。北陸に伝来した装飾経を紹介します。
- ⑤ 北陸ゆかりの高僧、聖
布教のために北陸を訪れ、この地域の信仰に大きな影響を与えた高僧・聖の中から、法然、親鸞、他阿真教、蓮如、真盛らを取り上げ、北陸にのこされた遺品の数々を紹介します。
|
|