福井城と城下町の風景 福井市立郷土歴史博物館
「九月 加茂山坂鳥の図」
 福井藩では、晩秋から翌年の春にかけて、田に水を溜めて広い人工の池を作り、そこに飛来する鴨や雁をY字形の投げ網でからめ取る「坂鳥」「坂鳥打」と称する狩猟が盛んに行われました。水鳥をおびき寄せるための池は、各所に設けられましたが、特に加茂山・山奥(いずれも足羽山の一部)の猟場は藩が指定した坂鳥場とされ、多くの藩士に利用されました。