福井城跡発掘調査地点
(左図番号参照)
 
1.本丸(福井県庁)
2.九十九橋
3.御泉水(養浩館庭園)
4.御屋形地区
5.柴田神社
6.国際交流会館
7.本町通り地下駐車場
8、9、12、13、14.
 JR連続立体交差事業
10.仁愛女子高校
11.新歴史博物館
 
  現福井市街地図に福井城の堀跡を重ねた図です。


平成14年3月1日〔金〕〜5月6日〔月〕 福井市立郷土歴史博物館
主催 福井市立郷土歴史博物館  後援 福井県教育委員会


は じ め に
 結城秀康により築城された福井城(築城当時は北庄城)は、越前松平家の居城として松平家17代260年余りにわたり繁栄してきました。現在の福井市街地は、福井城下を基礎として形成されたものであり、福井城の歴史は、福井発展の歴史の1ページとして長く語り継がれるべきものです。
 ところが福井城は、明治以降の近代都市化に伴って解体・埋立が進み、また昭和の戦災、震災を経て、そのほとんどが地上から消えてしまいました。現在私たちが目にすることのできるのは福井県庁のある本丸と養浩館一帯のみになってしまいました。
 しかし、近年の福井市街地での発掘調査の増加によって、眠っていた福井城の姿が徐々にではありますが甦りつつあります。まだまだ調査面積が十分ではなく、研究も始まったばかりなので、福井城の全容解明!とまではいきませんが、多くの興味深い調査結果が報告されています。今後、“福井城考古学”が進展して、文献や絵図などを扱う文献史学との共同研究や、他の地域の城下町との比較研究も進めば、往時の福井城の姿は自ずと浮かび上がってくることでしょう。
福井城下の茶陶へ 


デジタルカタログ目次へ