松平春嶽愛蔵の写真帖(福井市春嶽公記念文庫 当館蔵)
幕末の福井藩主松平春嶽は、写真黎明期の当時にあって早くから写真に興味を持ち、その手許には生涯をかけて蒐集された数百枚もの肖像写真が残され、国内有数の古写真コレクションとして知られています。皇族や公家、将軍や大名、維新の志士や明治政府の高官たちなどの写真が、革やマーブル紙で装丁された豪華な写真帖に納められて遺されました。これらの写真は春嶽の交友関係の広さを物語るだけではなく、日本の写真史の資料としても大変重要なものです。ここではその貴重な写真コレクションの数々を紹介していきます。画像の写ったオモテ面だけではなく、写真師・写真館等の情報が表示されているウラ面も併せて掲載しましたので、写真史研究の一助となれば幸いです。
【注】
○写真は概ね10cm×6cm程度の写真用紙への紙焼きです。
○撮影年代やいつどのように入手したのかの記録は写真用紙に注記されたもの以外は残っていません。
○写真に記された人物名などは、松平春嶽直筆と思われるものや贈呈者本人が記したと思われるもののほかに、後世に追記されたと思われるもの(春嶽子孫の慶民氏・永芳氏、もしくは春嶽公記念文庫の整理にあたった文庫員のものか)もありますので、その史料的評価には注意が必要です。
○推定肖像者名、注記内容、写真師・撮影地、寸法などはこちらをご参照下さい。⇒<肖像写真リスト>
※掲載の資料は画像データの利用が可能です。利用希望の方は画像データ利用依頼書をご提出下さい。
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