福井城と城下町の風景 福井市立郷土歴史博物館
「十二月 舟橋雪景の図」
 福井城下を抜けて北へ向かう北陸道が九頭竜川を渡る地点に、柴田勝家が架けたと伝える舟橋がありました。 江戸期の記録によると、川幅が105間(約190m)のところに48隻の小舟を並べ、その上に敷板を渡して橋としたもので、藩によって厳重に管理されていました。北陸道を行き来する人々が目にした舟橋の景観は、四季折々の変化をみせ、ことにその雪景色は、またとない風情があって旅人の心を慰めました。