福井城と城下町の風景 福井市立郷土歴史博物館
「四月 足羽川筏流しの図」
 筏流しは、燃料に使う大量の薪を山間部から福井城下に運び入れるために考え出されました。城下を流れる足羽川の上流に住む山里の人々は、4・5月と9月の2度にわけて、囲炉裏やかまどの薪として集めておいた木の枝を、筏に組んで川へ流しました。下流の福井城下では、城の橋から九十九橋へかけての南岸一帯で、これらの筏を待ち受け、河原に引上げて乾燥させたのち、武士や庶民へ売りさばきました。