福井城と城下町の風景 福井市立郷土歴史博物館
福井城旧景「九十九橋」
 福井城下の南を流れる足羽川に架けられていた九十九橋(大橋)を、東の方からみて描いた図である。九十九橋の北側は木造で、南側は特産の笏谷石を用いた石造であり、半石半木の奇橋として当時有名であった。画面右手の門は北詰にあった照手門で、左手の門は南詰の小石原門(木戸)である。南側の河原に広がる桃林は花の盛りを迎えている。なお、橋を渡り始めた一団は、江戸へ参府するために福井城を発駕した大名行列である。