福井城と城下町の風景 福井市立郷土歴史博物館
福井城旧景「勝見手寄御門」
 福井城下の南東部に位置する勝見門を南東の方から見て描いた図である。現在の豊島2丁目付近、荒川に架かる旭橋の北側にあった城門で、門の両脇には石垣が積まれており、その南北には高土居が続いていた事がわかる。門の東側を流れる新川(新川)には勝見橋が架かっており、川舟が係留されている。画面の手前、橋の東詰には城下に続く勝見村の村域で、大野方面へ向かう街道が通っていた。この場所には享保3年(1718)の大火以降、防火のために広小路が設けられた。